ステビアについて

ABOUT STEVIA

南米原産の聖なる薬草ステビア

ステビア草は南アメリカ大陸のパラグアイが原産地です。多年生で154種類が確認されており、葉がとても甘いのが特徴。南米インディオの間で聖なる薬草として珍重されてきました。現在でも南米各国では、乾燥させたステビア草の葉と茎を漢方薬のように煎じて飲用しています。

日本では1968年に人工甘味料チクロやズルチンが発がん性の問題で使用禁止となり、それに代わる安全な天然甘味料の開発が急がれていました。そこでステビア草の葉がとても甘いことに注目した農林水産省が、1970年にパラグアイからステビア草の種を導入。ステビア草の葉から甘味成分のステビオサイド、レバウシドサイドを抽出した「甘味料ステビア」が生まれました。精製された白い粉で、砂糖の250~300倍の甘味がありながらカロリーは90分の1という、大変な優れものです。

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ミカンの木の奇跡

甘味料ステビアの普及に伴い、原料のステビア草栽培農家は全国に広がりました。そんな1980年代のある日、宮崎県のステビア草栽培農家で事件が起きます。あるミカンの木に近所の子供たちが群がってミカンを食べているのです。

「この木のミカンは味が薄くまずかったのに…」。ご主人は1つ食べてみました。するとなぜか、みずみずしく甘く美味しいミカンになっていたのです。子供たちが群がるのも当然。周りを見渡すと根元にステビア草の茎があるのが目に入りました。甘味料原料の葉を出荷した後の茎を、堆肥の代わりにでもなればとこのミカンの木の根元に敷いていたのです。

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ステビアエキス開発物語

ステビア草の不思議な力に注目した研究者は、獣医師に試験を依頼しました。そして、ステビア草を餌に混ぜて家畜に投与すると、鶏は卵をよく産み、牛や豚は病気にかからず食欲が増し、発育が良くなることが分かりました。同時に農業試験所での試験では、ステビア草の粉末により、さまざまな農作物の食味、形、大きさ、色などの向上が見られました。農家の方からは、よく行うマルチ施用では粉末より液体の方が使いやすいという助言も得られました。

ところがステビア草を濃く抽出したエキスは、どうしても腐ってしまうという問題がありました。試行錯誤を続ける中、これをクリアするには発酵・熟成させるしかないという結論に至ります。それから何度も失敗を重ねながら、ついにエキスの発酵・熟成に成功。苦節5年を経て「ステビアエキス」が完成したのです。

この開発はとても困難な道のりでしたが、ステビア草の「葉」より「茎」にこそ強い抗酸化活性があること、ステビア草のどの種類をどうブレンドすればより活性度の高いものができるかなど、次々と新たな発見がありました。私たちイクスの「ステビアエキス」は、ステビア草に含まれる天然成分を生かすため、科学的抽出法は一切行っていません。厳選された原料を、自然乾燥、天然水を用いての煮沸濃縮、自然発酵、熟成とトータル約2年の歳月をかけて作り出しています。

JBBステビア研究所

研究開発の拠点「JBBステビア研究所」が設立されたのは1988年。はじめは農業用の研究が中心でしたが、ステビアエキスを使って栽培したお米、果物、野菜は味が良くなった…そして牛、豚、鶏などは発育が良くなった…受胎率が向上した…肉の品質が良くなった…と評判を呼んでいきます。すると、農家の方々が競うようにステビアエキスを飲んだり、皮膚につけたり、お風呂に入れはじめました。

数多くの驚くべき報告が毎日のようにステビア研究所に寄せられるなか、公的機関に依頼して成分の分析、一般生菌検査、急性毒性検査、パッチテストなどを行い、ステビアエキスの安全性や有効性を確認。健康食品としても有用であると判断し、飲料として現在まで続くロングセラー商品「ステビア濃縮液・ヘルシーポケット」を発売することになりました。

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学術機関との共同研究

JBBステビア研究所では、ステビアエキスの優れた働きをさらに科学的に追求するため、1993年から東北大医学部・農学部、福島県立医大、大阪府立公衆衛生研究所との共同研究をスタート。私たちイクスも千葉大薬学部、群馬大学医学部とともにさまざまな研究を重ねてまいりました。

その結果、ステビアエキスには緑茶の5倍もの強い抗酸化力があること、O-157やサルモネラ菌など有害細菌を選択的に殺菌すること、アレルギーの原因物質であるヒスタミンを解毒すること、エイズウイルスや強毒性鳥インフルエンザウイルスを抑制すること、ピロリ菌を殺菌すること、インスリン抵抗性改善作用があることなどが明らかになり、今もなお新しい発見が相次いでいます。

研究成果
東北大学応用微生物研究室
O-157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、セレウス菌、腸炎ビブリオなどの有害細菌を選択的に殺菌
福島県立医科大学細菌学講座
HIVウイルス(エイズウイルス)の抑制
ヘリコバクターピロリ菌の増殖防止
愛和アレルギー研究所
抗ステロイド作用
東北大学水産化学研究室
ヒスタミン解毒効果
株式会社住化分析センター
ダイオキシンの分解
内藤環境管理株式会社
水溶液中のニコチンの完全分解