ステビア開発物語
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ステビアエキス開発物語


ステビアとは?
ステビアは、南米パラグアイ原産のキク科の植物です。その葉は驚くほど甘く、天然甘味料の原料として使用されていましたが、現地では古くから薬草として用いられていました。
ステビアエキスとは?
甘味料ステビアは、ステビア草の葉に含まれている甘味成分ステビオサイドを抽出・精製してつくります。白い粉であり、甘さは砂糖の300倍、カロリーは90分の1です。それ自体に効能・効果は全くありません。現在ではステビオサイドのことを一般的に「ステビア」と呼びます。これに対しステビア濃縮エキスは茎・葉も含むステビア草全体を使ってつくるエキスです。
そのものに不思議なパワーが!
ステビア草は、日本には甘味料の原料として1970年頃南米から導入され、九州を中心に栽培され始めました。そのステビア栽培農家で、甘味料原料の葉を出荷した後のステビアの茎を堆肥としてミカンの木の根元に敷きつめていたら、色つや香りの良い甘いおいしいミカンができた、またステビアの茎を短く切って鶏小屋に敷きつめたら、その茎を食べた鶏のトサカの色つやが良くなり、おいしい卵をよく生むようになった、などの話が少しずつ広まってきました。こうした話を聞きつけ、ステビア草の不思議なパワーに注目した佐藤直彦氏(現JBB免疫植物研究所所長)は、ステビアの研究に取り組みました。
ステビア濃縮エキスの誕生
佐藤氏は、長年に渡り研究と試行錯誤を繰り返しました。そしてステビア草の葉より茎にこそ強い抗酸化活性があること、ステビア草を粉末にするより濃縮したエキスにする方がより多くの活性パワーを引き出せることなど次々に発見しました。佐藤氏は濃縮エキスの完成に取り組みました。発酵、熟成の過程で何度も失敗を重ねましたが、苦節5年、ついに、それまでは捨てられていた茎の部分をも含めたステビア全体の成分を使って、「ステビア濃縮エキス」を完成しました。このエキスは茶色の液体で、甘い味がします。
 ステビア濃縮エキスは、ステビアに含まれる天然成分を生かすため、科学的抽出法は一切行わず、ステビア原料を厳選し、自然乾燥、天然水を用いての煮沸濃縮、自然発酵、熟成とトータル約2年の歳月をかけて作り出すものです。
 佐藤氏は、このステビア濃縮エキスの製法などで日本国内のみならず世界各国で、数々の特許を取得しました。(現在13カ国、25種類の特許取得)


広がる可能性
1988年8月、佐藤氏はJBBステビア研究所を設立し、農業用のステビア濃縮エキスの用途開発を行うと共に農業資材の販売を開始しました。このステビア濃縮エキスを使って栽培したコメ、果物、野菜は味が良くなった、一昔前の味に戻った、日保ちが良くなった、そして家畜の発育が良くなった、受胎率が大幅に向上した、肉の品質、味、色が良くなったと大変な評判を呼び、ステビア濃縮エキスを使った農法は全国に着実に広がっていきました。さらに、同時に安全性の確認をするためにステビア濃縮エキスを公的試験機関に依頼して成分の分析など数多くの試験を行い、安全性や有効性を確かめました。
 すると、それらの安全性を知った農家の人達が、これだけ家畜や農作物に良いのだから人間にも良いはずだと、自分たちの判断でステビア濃縮液を飲んだり、皮膚につけたり、お風呂に入れたりし始めたのです。その結果、アレルギー・アトピー・ぜん息が改善されたり、治ったり、糖尿病・慢性肝臓病などがよくなったなど、数多くのうれしい報告がJBBに寄せられたのです。こうした中で、ぜひステビア濃縮エキスを健康分野で商品化してほしいとの要望が数多く寄せられ、1990年にステビア濃縮液の健康ドリンクを、1991年に化粧品を発売しました。
次々と解明される効能
 JBBは、殺到した注文で得た利益をさらなる研究につぎ込みました。ステビア濃縮エキスの優れた数々の効能を科学的に学術的に追求し証明するために、1993年に東北大学農学部と共同研究を開始しました。その後同学部の紹介で福島県立医科大学ともエイズウイルスに対する有効性の共同研究を始めました。また、同時に愛和アレルギー研究所の本村博士にアトピー性皮膚炎への有効性について研究を依頼しました。以来、今日まで東北大学農学部の3つの研究室で鋭意研究を重ね、ステビア濃縮液には非常に緑茶カテキンの6倍もの強い抗酸化活性があること、O-157・サルモネラ菌など食中毒菌を殺菌すること、アレルギーや胃潰瘍の原因物質であるヒスタミンを解毒すること、福島医大でエイズウイルスを抑制すること、など次々と解明され学会発表が行われました。本村博士はアトピー患者への臨床試験で有効であることやアトピー治療薬ステロイドホルモン剤の有害な副作用を抑制する効果があること等明らかにされました。
また、最近ではステビア濃縮液がダイオキシンを96%分解するという研究結果が(株)住化分析センターの研究所で判明し、これらの研究結果を特許申請しました。
 上記のような科学的・学術的な裏付けに基づき、家畜や養殖魚の成長促進・病気予防、農作物の日保ちや味/甘味の向上・農薬の分解に、ステビア濃縮エキスが大量消費されるようになりました。特に農産物は築地青果市場がステビア特設コーナーを設けてくれるほどの人気を博しています。

写真と絵で見る
ステビアエキス

ステビアの葉と茎

ステビアでも120種類以上あり、その中でもステビアエキスはわずかな種類を厳選しています。


ステビアパウダー

はじめはステビア草そのものを粉末状にして農業資材として使用していました。

ステビアエキスの開発に成功

5年の歳月を経て、ようやくステビアの濃縮化に成功しました。


ステビアエキスの色イメージ

2年の歳月をかけて煮沸、醗酵させたエキスは濃い茶色で甘みがあります。

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